車を購入してから結構な距離を走った場合、廃車にするタイミングをふと考えることがあるでしょう。
しかし、具体的に何km程度の走行距離で廃車を行うべきか判断は難しいところでしょう。
そこで、ここでは走行距離から考える廃車の基準についてご紹介いたします。
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走行距離が長いと何か不具合でも?
そもそもの話、走行距離が長いと何か不具合でも発生するのでしょうか。
タイヤがすり減りなどに関しては理解できますが、タイヤの履き替えでなんとでもなるように思えますよね。
では、なぜ多走行の車が廃車になる傾向が強いのか、まずはこの点についてご紹介いたします。
エンジンにダメージ
まず、一番大きいのはやはりエンジンでしょう。
エンジンはメンテナンスをしっかりすれば永遠に動いていられる、という訳ではございません。
ガソリンを燃やす事でエンジン内にあるピストンが動き、それを原動力としてタイヤが動く仕組みなのですが、このピストン部分が動けば動くほどどんどん磨耗していくのです。
もちろん金属製でエンジンオイルで潤滑させていますが、それでも少しずつすり減っていき、それに合わせて徐々にエンジンの性能も低下していくのです。
なので、それだけ長距離を走った車というのは、当然エンジンの総回転数も多くなり、その性能も低下している事に繋がるのです。
足回りの劣化
次に足回り、特にシャフトと呼ばれる部分ですが、上記のエンジンによって生み出された原動力をタイヤに伝えるために存在する車のパーツです。
これはタイヤを回転させるだけではなく、道路の状況によってタイヤの回転数を調整したりする機能も搭載されており、シャフトに不具合が出ると途端に運転の快適さが失われます。
当然、これも金属で作られており耐久性は高いのですが、それでも走れば走るほど劣化は進んでしまいます。
ひどい場合は金属疲労がたまり、シャフトが折れてしまう事だってあるのです。
なので、雨風だけでも徐々に劣化していく部分ですので、それに加えて多走行となるとそれだけ大きな負荷がかかっていると考えましょう。
多走行=低年式
3つ目に紹介するのは、すべてに当てはまる事ではありませんが、「一般的にはそういった傾向がある」といったものです。
その内容とは、多走行の車というのは、そのほとんどが低年式(古い車)という事です。
一般の方の場合、毎日車で長距離移動する事はないでしょう。
なので、1日に数キロで、たまの土日に旅行でドライブに数十キロといった程度で、短期間で何万キロにも達する事はほぼありません。
なので、そういった状況にも関わらず、10万キロを超えている車というのは、それだけ長い年月使われてきた、すなわち低年式の古い車という事になります。
古い車となると、それだけ各所に劣化が進んでいる事が考えられますので、車としての性能も価値もかなり下がっている状況なのです。
基準は15万キロとその他の要素
以上の事を踏まえて、走行距離に関して廃車の基準を設けるとするならば、15万キロが一つの目安となるでしょう。
当然、メンテナンスをしっかりしているかどうかで10万キロで限界になったり、20万キロまで走れる場合もございます。
しかし、そこまで極端な例というのは滅多にありませんので、基本的には15万キロを目安に廃車を行うと良いでしょう。
多走行&高年式の場合
15万キロを目安に廃車を考える事が一般的ですが、稀に異なるケースが存在します。
それは多走行でなおかつ高年式のパターンです。
前述にもある通り多走行の車は基本的には低年式ですが、稀に多走行なのに高年式(新しい車)である事があります。
これは、車の運転が仕事内容に含まれている場合に見られるケースです。
例えば全国にお客さんが存在する仕事で、そのほとんどを車で回っているなどの場合です。
他にも、休み度に冬はスノボー、冬以外はサーフィンをしている方(私の友達)は毎週かなりの走行距離をかせぐことになります。
こういった場合は、仮に10万キロしか走っていなかったとしても、一度に走行する距離(連続駆動時間)が長いため、通常よりもエンジンや足回りの劣化が早く進んでいるのです。
それが原因ですぐに故障してしまう場合は、15万キロに達する前に故障等で強制廃車になる事もあります。
逆に、メンテナンスをしっかりしている場合は、年式が新しいためそこそこ走っていても中古車として高値がつく可能性もあるのです。
市場価値が無くなるのは10万キロから
なお、上記では「廃車」をメインにご紹介しました。
しかし、中には「現役だから中古車として売りたい」と考えられる方もいるでしょう。
そんな方の為に、中古車として販売できる目安についてもご紹介いたします。
中古車として売れるのは需要のある車
まず、中古車として売るという事は、その車を買い取った業者がメンテナンス後に店舗やネットで再販するという事になります。
という事は、当然その車を買おうとするお客さんがいないと、中古車の買取を行う意味がありません。
ここで重要になるのが、本当にその車を買ってくれるお客さんが現れるのかどうかという点、すなわち市場価値(需要)があるのかどうかに着目するべきなのです。
そこに焦点を当てると、やはり多走行の車というのは需要がかなり低いです。
中古車を購入検討している方は、やはり比較的高年式で走行距離の少ない車を欲しがる傾向にありますので、自然と多走行の車は敬遠されるのです。
基準は10万キロ!
では、具体的に何キロあたりであれば大丈夫かというと、一般的には10万キロが基準となります。
もし10万キロを超えた車であれば、ほとんど売れる事はないので中古車買取が出来たとしても数万円行くか行かないかに留まる可能性が高いです。
もちろん9万キロでも、ボーダーラインに近いのでそこまで高く買い取ってもらうのは難しいです。
数年前の実例となりますが、私の場合は6万キロを走ったNISSANのNOTEが21万円で売る事が出来ましたので、やはりそれなりの値段をつけてもらうには5〜6万キロまでに抑えられていると可能性は高いです。
廃車買取にするか中古車買取にするか
以上が走行距離による廃車の基準となります。
ただ、廃車に偏らずに中古車としての買取も視野に入れるとすると、それぞれの基準に達した時点でどちらがタイミング的に良いのか検討してみる必要があるでしょう。
廃車買取 | 中古車買取 | |
走行距離の基準 | 15万キロ | 6万キロ |
ここで問題になるのは6万〜15万キロの間にある場合は、どちらを選択すれば良いのかという点でしょう。
この場合は、どちらで買取に出すかを走行距離以外の要因から判断しましょう。
- 年式は新しいか
- 外観に傷や凹みはないか
- 事故歴の有無
- 人気のある車種かどうか
なお、どちらに買取に出すべきか判断が難しい場合は、カーネクストに依頼されるのが無難です。
カーネクストは一応「廃車買取」がメインですが、中古車として再販できる販路も持っていますので、廃車と中古車どちらの買取が適しているか勝手に判断してくれます。
また、最適な買取方法での適切価格で提示してくれますので、基本的に丸投げで大丈夫です^^
https://carnext.jp