軽自動車というと、普通自動車よりも購入価格が安い分、買取で手放す際にも相場としては低いイメージがございます。
印象としては、廃車買取の際の価格も同じように安くなるイメージですが、実際のところはどうなるのでしょうか。
ここでは、そんな軽自動車の廃車買取の相場を見ていきたいと思います。
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軽自動車の廃車買取は不利な事が多い
では早速、軽自動車の廃車事情についてお話しします。
が、冒頭でお伝えしていたイメージは、残念ながら間違いではなく真実である部分が多いのです。
単純な鉄資源としての価値は低い
まず、軽自動車の中でもかなり使い古された軽自動車の場合は、市場価値はありませんので、解体スクラップになります。
その場合、軽自動車の価値としては車に使われている鉄資源としての価値のみで算出される事が殆どです。
軽自動車でも車種によっては多少の違いはございますが、それでも鉄資源としての相場としては6,500円前後である事が殆どです。
普通自動車の場合はサイズも大きい分、使用されている鉄の総量が多いので、鉄資源だけで見てももう少し金額は上ですが、軽自動車となると元々のコンセプトが「軽くて小さい」というものですので、それに比例して鉄資源も少ないのです。
軽自動車税の還付がない
次に、廃車を行う事によって今まで払ってきた自動車税が戻る制度について。
普通自動車であれば毎年支払いを行っている自動車税が、廃車にする事で還付金として受け取る事ができます。
なので、鉄資源だけの価格しかなかった場合であっても、自動車税の還付金もプラスするとそこそこの金額になる事があります。
ただ、残念な事に軽自動車の場合の軽自動車税では、この還付金の制度がないので、廃車買取価格だけで勝負する必要があるのです。
海外ルートの販路がほぼ使えない
最後に、カーネクストなど廃車買取を行った車を海外ルートで再販するという手法について。
軽自動車の場合は、この高値買取の可能性を秘めている海外ルートの販路も使う事ができないのです。
というのも、軽自動車はあくまでも日本で定められた安全基準をクリアしている車であって、海外では軽自動車の数値では基準をクリアできず需要自体がないのです。
もちろん、全ての国でそういう訳ではございませんが、殆どの国では軽自動車は使えない車に該当するのです。
軽自動車は年式勝負
では、軽自動車は全部が全部、廃車買取での相場が低いものかというと、実はそういう事でもないです。
ある条件にあてはまる軽自動車であれば、比較的高値で買取ができるのです。
そして、その条件とはズバリ「年式」です!
高年式=新しい車。 低年式=古い車です。
事故車でも高年式であれば高値買取が可能
車は当然年式が高ければ高いほど発売から間もないので、中古車としても人気があります。
これは軽自動車でも同じ事が言えますので、高年式車であれば高値での買取が可能です。
しかも、高年式だが事故でボロボロになってしまった不動車の場合でも、実は自走可能な低年式車よりも高値での買取が可能なのです。
これは、不動車だとしても高年式車のパーツの価値が高い為、買取業者は十分に利益を確保する事ができる事から、予想以上に高い金額で買取が可能となるのです。
低年式は状態が良くても安値になる
上記の真逆の内容ですが、今度は低年式車についてです。
低年式車の場合は、上記でも触れましたが高値がつく事はありません。
それこそ上記の通り高年式の事故車にも劣ってしまう金額でしか買取ができないのです。
この理由はやはり、低年式=古い車なので、走行距離が少なく状態が良い軽自動車であっても、最新の軽自動車に比べて機能面やデザイン、燃費などあらゆる面で劣ってしまうのです。
なので、需要自体は0ではありませんが、中古車として売るにはやはりそれに見合った安価で販売する必要がありますので、結果的にその仕入れである廃車買取時には高値がつく事はないのです。
軽自動車の相場は年式で判断!
以上の事を踏まえると、やはり軽自動車の廃車買取の相場は年式で判断するのが誤差が少なく予想できるでしょう。
高値で買取ができる年式としては、当然新しければ新しいほど高値の査定が可能となります。
具体的に何年落ちの年式までが高値可能範囲かは、人気車種かどうかという要素も含んでいますので一概には言えませんが、買取査定額が10万円を超える可能性があるのは7年落ち前後がギリギリのラインかと思われます。

ハスラーなんかが該当しますね!
当然、走行距離も価格に影響します。
また、事故車であっても高年式であれば、パーツの再利用が可能な事からそこそこの高値が望めます。
その場合の年式のボーダーラインは、少し狭まり3〜6年落ちまでが高値買取が可能な範囲となるでしょう。当然、これに関しても人気車種かどうかで大きく変動しますので、あくまでも相場としてお考えください。