車を廃車にすると還付金が戻ってくるという情報は知っているが、具体的にどう言った還付金がいくら戻ってくるのかは結構把握できていないものです。
私の場合は、いくらでも戻ってくるのであればウェルカム状態でしたが、還付される金額を把握されたい方もいるでしょう。
ここでは、還付金の種類といくら戻ってくるのかについてご紹介いたします。
Contents
還付金の種類
まずは、実際にどう言った還付金が戻ってくるのかをご紹介いたします。
税金関連での還付金が2種類、そして保険の解約返戻金も含めると2種類の、合計4種類となります。
自動車税
まずは車の税金の代表格である自動車税です。
毎年4月1日に1年分の自動車税を前払いで払うシステムになっているものです。
この自動車税は、「自動車を所持している事」に対して課税される税金ですので、車の所有状態が解除されれば課税も自動的にストップされます。
重量税
正式名称を自動車重量税という税金です。
これは車検のタイミングで支払いが必要になる税金で、車の大きさ(重さ)によって金額が変動する税金となります。
なお、重量税は「自動車を所持している事」に対する課税ではなく、「自動車自体の重さ」に対して課税されるものとなります。
自賠責保険
車の運転を行う際には、必ず加入が義務付けられている自賠責保険です。
これも車検と同じタイミングで更新を行う必要がある保険で、満期までに解約する事で残月分の保険料が還元されます。
なお、自賠責の加入ができる保険会社は複数存在しますが、その保険料は全て統一されています。
任意保険
加入を任意で行う事ができる保険の任意保険です。
任意とは言え、もしもの時に非常に重要になる保険ですので、車を持たれている方は加入されている割合が圧倒的に多いのが特長です。
任意加入に関しては、保険会社によって料金やサービスが差別化されていますので、自賠責のように「どこでも良い」とはならない保険です。
還付金はそれぞれいくら?
では、ここからは実際に還付金がいくらになるのかをご紹介いたします。
自動車税の還付額
まずは自動車税を見てみましょう。
前提として自動車税は対象の車の排気量によって課税額が変わり、詳細は以下のとおりです。
総排気量 | 金額 |
〜1L以下 | 29,500円 |
1〜1.5L以下 | 34,500円 |
1.5〜2L以下 | 39,500円 |
2〜2.5L以下 | 45,000円 |
2.5〜3L以下 | 51,000円 |
3〜3.5L以下 | 58,000円 |
3.5〜4L以下 | 66,500円 |
4〜4.5L以下 | 76,500円 |
4.5〜6L以下 | 88,000円 |
6L〜 | 111,000円 |
上記から自分の車の排気量から、該当する金額を選びます。
あとは簡単で、その金額÷12ヶ月×残月=自動車税の還付金となります。
具体例で言えば、仮に3Lの車で1月15日に廃車完了であれば、
58,000円 ÷ 12 × 2ヶ月 = 9,666円
が自動車税の還付金となります。
重量税の還付額
続いては重量税の還付金額についてご紹介いたします。
重量税も自動車税と同じく車の重量によって課税額が変動する税金となります。
重量 | エコカー | エコカー以外 |
〜500kg以下 | 5,000円 | 8,200円 |
〜1,000kg以下 | 10,000円 | 16,400円 |
〜1,500kg以下 | 15,000円 | 24,600円 |
〜2,000kg以下 | 20,000円 | 32,800円 |
〜2,500kg以下 | 25,000円 | 41,000円 |
〜3,000kg以下 | 30,000円 | 49,200円 |
※車検後の2年分の料金 ※13年目以降はエコカー以外の車は増額されます。
こちらも基本的に自動車税の還付金と同じ計算方法となります。
該当金額÷24ヶ月×残月=重量税の還付金となりますので、仮に1,700kgのエコカーを12ヶ月目に廃車申請が完了したとすると以下のようになります。
20,000円 ÷ 24 × 12ヶ月 = 10,000円
解約返戻金はいくら?
続いて、保険の還付金に当たる解約返戻金についてもいくら戻るのか見ていきましょう。
冒頭でご紹介した通り、還付できる保険は自賠責と任意保険の2種類となります。
自賠責保険の解約返戻金額
まずは自賠責保険の解約返戻金の金額について。
もともとの支払うことになる自賠責保険の金額については以下の通りです。
契約期間 | 金額 |
12ヶ月 | 15,520円 |
13ヶ月 | 16,380円 |
24ヶ月 | 25,830円 |
25ヶ月 | 26,680円 |
36ヶ月 | 35,950円 |
37ヶ月 | 36,780円 |
このように契約期間の長いプランで契約すればするほど、1ヶ月あたりの保険料が安くなるシステムと成っています。
そして、ここからの解約返戻金の計算ですが、ここが保険の難しいところで、単純に残月分の金額が返ってくるわけではないのです。
というのも、自賠責保険の解約を行うと還付自体はありますが、保険適用の残月分の保険料に「短期率」と呼ばれる料率がかけられた金額が実際に還付金額となるのです。
当然この短期率は1以下の数字ですので、掛け算する事により元の金額よりも少なくなります。
とは言え、大幅に下げられる事はなく、数千円、数百円レベルでの減額ですので、その点は安心して良いでしょう。
任意保険の解約返戻金額
続いては任意保険の解約返戻金の金額についてです。
が、任意保険に関しては、元々の支払い金額や契約期間、その他サービスなどは保険会社によってバラバラですので、残念ながらここで詳細な数字を提示する事はできません。
ただし、考え方としては自賠責保険と同様でございます。
契約している保険の満期までの残月分の料金に短期率を掛け合わせた金額が、実際に手元に戻ってくる解約返戻金となるのです。
もし、詳細な料金の確認をされたい場合は、契約されている保険会社にお電話される方法が一番確実で手っ取り早いです^^
還付金を高くするにはタイミングが命
以上が廃車によっていくら還付金が戻ってくるかの金額となります。
最後にこの還付金をいかに多く戻すことができるのか、という点についてご紹介いたします。
上記でご紹介した中でも、短期率に関してはこちら側ではどうにもできない部分となりますので、諦めるしかありません。
となると、やはりオーナー側で操作できる部分としては解約手続きを完了させるタイミングのみとなります。
税金や保険の還付金の決定額は廃車を完了させた日と保険の解約を完了させた日が重要になります。
完了日が月をまたいでしまうと、その月の金額は消化されてしまい、還付金も1ヶ月分少ない状態で返ってくるのです。
このことから、還付金を高くする唯一の方法は、廃車が決まったら即行動するということです。