車を廃車にする際に、いくつか必要書類として準備する必要があります。
そして、その書類の中には「印鑑証明」が含まれていることがあります。
ですが、この印鑑証明が本当に必要かと言うと、実は必要無い場合もあったのです。
Contents
印鑑証明は実印を証明する書類
そもそも印鑑証明とは何なのか。
正式名称は印鑑登録証明書と言い、意味合いとしては文字そのままの意味です。
すなわち、印鑑が正しいものと証明するための書類となります。
登録する実印
なお、ここでいう印鑑とは自分が持っている全ての印鑑のことではなく、実印と呼ばれる大きな買い物や契約の際に必要になる印鑑のことを言います。
なので、印鑑証明を発行するには、発行申請時点で実印の登録がされていることが条件となります。

証明書の発行も可能です。
なお、車の購入を行う際にも実印が必要になりますので、廃車を検討している方はもれなく実印を持っている&使用した経験のある方となります。
印鑑証明の発行について
では、この印鑑証明はどこで発行できるかと言うと、近隣の市区町村の役場で発行することが可能です。

なお、マイナンバーカードを発行されている方の場合は、コンビニで印鑑証明を発行することも可能です。
もちろん、発行は役所でもコンビでも共通で言える事ですが、無料ではありません。
発行手数料で300円が必要になりますので、書類を取りにいくときは手ぶらでいかずに、しっかりと財布も一緒に持っていくようにしましょう。
印鑑証明が必要な場合
では、車の廃車の手続きで印鑑証明が必要かどうかと言う点について、ご紹介いたします。
廃車の際に印鑑証明が必要になるパターンとしては、
- 普通自動車の廃車で
- 解体(永久抹消)でも中古車買取(一時抹消)でも
- 自分で全て手続き、業者に代行依頼する場合でも
上記のどの組み合わせでも必要になります。
普通自動車の場合は全てのパターンで必要
普通自動車は単なる乗り物ではございますが、自転車などのように軽い扱いの乗り物ではなく、「財産」という位置づけの乗り物となります。
仮に普通自動車の所有者が亡くなってしまった場合は、その車がどれだけボロボロですでに動かなくなってしまっている場合であっても、「相続」扱いになるレベルで大きな存在なのです。
なので、そんな大きな資産の手続きとなると、役所で登録されている実印による証明は不可欠となり、更にはその実印が本物かどうかの証明を行う印鑑証明も必要になるのです。
印鑑証明が不要な場合
印鑑証明が必要になるパターンに対して、今度は印鑑証明が必要ないパターンのご紹介に移ります。
これは普通自動車ではなく、軽自動車の廃車の手続きが該当するのです。

普通と軽とでは必要書類が異なるのです。
軽自動車は資産に入らない
なぜ、軽自動車の廃車手続きでは印鑑証明が不要なのかと言うと、前述の説明にあるとおり資産に絡む契約の際に印鑑証明が必要になります。
逆に言えば、資産が絡まない契約であれば印鑑証明は不要になるのです。
この話の流れからある程度は予測されるかと思われますが^^、お察しの通り軽自動車は資産に入らず、印鑑証明の提出が不要となるのです。
普通自動車は資産という位置づけに対して、軽自動車は万人向けの乗り物という位置づけになるのです。
なので、そういった意味では車というよりも原付などに近い扱いになるのです。
軽自動車のいかなる契約で不要
なお、軽自動車の廃車で印鑑証明が不要ということですが、廃車ではなく他の軽自動車での契約でも印鑑証明は不要です。
例えば、普通自動車であれば新車・中古に関わらず、車の購入時には印鑑証明が必須となりますが、軽自動車ではそうではございません。
中古車であろうが新車であろうが、軽自動車であるというだけで印鑑証明の提出は免除されるのです。
もちろん、代わりに身分を証明するために免許証や住民票などの身分証の提示になりますが、印鑑証明よりも馴染みのある免許証や住民票であれば提示に苦労することは無いでしょう。

そういった点では同じ条件とも言えますね^^
普通自動車の場合は印鑑証明を用意
以上のことから、廃車の手続きを行う際は、廃車にする車が何なのかで印鑑証明の用意が必要か判断するようにしましょう。
普通自動車の場合は印鑑証明が必要となりますし、廃車を行う車が軽自動車であれば印鑑証明は不要で、代わりに身分証の提示を行いましょう。
なお、これは廃車の場合だけに限定されるものではなく、車(新車・中古車問わず)の購入の場合も条件は同じとなります。
印鑑登録証明書が必要かどうか | ||
普通自動車 | 軽自動車 | |
廃車時 | 要 | 不要 |
新車購入時 | 要 | 不要 |
中古車購入時 | 要 | 不要 |
どの場合でも必要 | 軽自動車は不要 |