車を使うことがなくなったので、廃車にしようと考えた場合ネットで調べると「抹消登録が必要」という情報を見つけることができるでしょう。
しかし、急に抹消登録が必要と言われても何をすればいいのか、そもそも何のことか分からないのが普通です。
そこで、ここでは廃車の際に行う「抹消登録」が何かをご紹介いたします。
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車の抹消登録とは
車というのは、もともと1台ずつ番号(車台番号)が割り振られており、全ての車を国が管理・把握できる状態になっています。
そして、その車台番号と所有者を紐付けることで、セットで管理できるようになっています。
セットで管理することで、車を所有していることに対する税金の課税や、犯罪などの摘発が容易になるメリットがあるのですが、この紐付けは車を乗らなくなったとしても、当然勝手に解除されることはありません。
なので自分で、もしくは業者に代行を依頼して、この紐付けを解除する手続きを抹消登録というのです。
これはその名の通り、車台番号に紐付いている情報を抹消する手続きなのです。
抹消登録をしないとどうなる?
この抹消登録は申請手続きをすることで、車と所有者の紐付けを解除できるとご紹介しましたが、では抹消登録をせずに放置しているとどういう事態になるのかをご紹介いたします。
それなりの金額に関わる重要な部分ですので、ぜひ目を通していただければと思います。
税金が課税され続ける
乗らなくなった車を抹消登録しない場合に起こる不都合な事態の一つとして、税金問題がございます。
車の所有にはお金がかかると記載しましたが、これは何も清掃代やガソリン代だけのことではございません。
車を所有している状態であるだけで、毎年自動車税という税金が課税されるのです。もちろん上限などはなく、解除されない限り際限なく課税され続けるのです。
駐車場代やスペースの無駄遣い
2つ目は駐車代や駐車スペースが継続して必要になるという点です。
特に月極の駐車場を契約している場合は、最悪です。
何の役にも立っていない車のために毎月1〜3万円の出費が発生するのです。都内で駐車場を借りている場合はさらに高額な駐車場代が請求され続けることになるでしょう。
保険代の無駄遣い
そして、車には自賠責保険と任意保険の2種類の保険に加入される必要がございます。
後者の任意保険に関しては任意加入ですので厳密には加入しなくても大丈夫ですが、それでも大半の方が加入されていますし、自賠責保険に関しては加入が必須となる保険となります。
当然、この2つは自分で解約申請を行わないと、毎年保険料が継続発生してしまいます。
なお、任意保険は抹消登録をせずとも解約は可能ですが、自賠責保険に関しては抹消登録が完了するまでは解約することができません。

なんのメリットもないのです。
抹消登録の種類
続いて、この抹消登録について、もう少し詳しく解説いたします。
とは言っても、ここではあくまでも触りの部分のみのご紹介となりますので、さらに詳しい内容を確認されたい場合は違いをご紹介している記事をご用意しておりますので、この章の最後にあるリンクからご参照ください。
抹消登録には2種類が存在する
実は「抹消登録」と一言でいっていますが、その種類は2つ存在しているのです。
それが「一時抹消登録」と「永久抹消登録」というものです。
どちらも車と所有者の紐付けを解除する手続きには変わりはないのですが、どこまで解除するのかという点で異なるのです。
用途にあった抹消登録が必要
詳細はここでは割愛しますが、抹消登録を行った車を今後どうするか次第で、手続きする際にどちらの抹消登録を選ぶべきかが異なってきます。
非常に簡単に分類するとすれば、車を解体・スクラップする場合は永久抹消登録、車自体はそのまま残す場合は一時抹消登録の必要がございます。
この2つの抹消登録の違いについて、詳細の確認をされたい方はこちらで紹介しておりますので、ご参照ください。
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廃車申請の一時抹消登録と永久抹消登録の違いは?実は税金にも影響あり
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抹消登録の方法
では、最後に抹消登録の方法についてご紹介いたします。
上記でもご紹介したように一時抹消登録と永久抹消登録の2種類が存在し、微妙に手続き内容が異なる部分もございますが、流れとしては共通しております。
どちらの場合も、必要書類を用意して運輸支局での手続きが必要となります(軽自動車の場合は軽自動車検査協会での廃車手続きとなります)。
その手続きが完了すれば、自動的に税金の課税もストップしますので無駄に税金を支払い続ける必要はなくなるのです。
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解約の必要があるので、忘れないように注意しましょう!
また、この抹消登録の手続きの別の方法としては、廃車買取業者に丸々代行してもらうという方法もございます。
基本的にめちゃくちゃ面倒な手続きとなりますので、代行手数料が無料で設定されているカーネクストさんに依頼される事になるでしょう。